ひとつながりの家

お子様の成長に伴い、マンション暮らしからゆとりのある家に住み替えたいと考えていたIさま。結婚以来住み続けていた以前の住居に近く、利便性のよい地域で、古い和風の戸建住宅が売りに出されていたのを知り、リノベーションを前提に購入しました。購入した住宅は、切妻屋根に日本瓦、床の間に縁側といった昔ながらの典型的な和風住宅。最初はどこまで変えられるのか心配はあったものの、自分たちの理想の家を目ざしてフルリノベーションに踏み切りました。

印象的なブルーの外壁

Iさまのリクエストは、仲の良い家族が楽しく過ごせること、それから外観にインパクトと遊び心のある家。まず耐震性や断熱性などの基本性能を確保しながら、妻側の軒を撤去し、新たに袖壁を設けて新しいフォルムを整えました。さらに、外壁・屋根には鮮やかなブルーのガルバリウム鋼板で仕上げて和風の印象を一新。典型的な和風住宅が、印象的なカラーのモダンな美しい外観に大変身しました。

家族が集う30畳超のLDK

内部は、暗かった和室と広縁、廊下をつないで、30畳を超える明るく広々としたLDKを実現。テレビの背面は柄が印象的なアクセントクロスで仕上げました。天井は折り上げ天井として開放感を演出しつつ、内装はホワイトのフローリングを基調にシンプルにコーディネートしました。家族全員でゆったりと座れるL字の大きなソファが白い空間を引き締めています。

いつも同じ場所に

キッチンは広々とした対面型のペニンシュラタイプのシステムキッチンを採用。奥さまの自慢の料理 の腕をふるう機会も増えそうです。この空間で特徴的なのはLDKの中に位置するリビング階段。家族がみんな顔を合わせることになり、もともと仲の良い家族にますます笑顔が増えました。

階段の手すりをスチールでスケルトンにすることで、空間に圧迫感を持たせないように工夫しています。

玄関には収納量たっぷりのシュークロークを設け、ホールにもお気に入りの書籍や写真などをディスプレイできる大容量の壁面収納を造作しました。こうしてかつての古い日本家屋は、インパクトのある外観とホワイトを基調としたシンプルな内観のモダンな住まいに生まれ変わりました。

寝室は、リビングとは趣を変え、落ち着いたカラーリングと間接照明でホテルのような雰囲気に。ベッドヘッドからの間接照明の灯りが、上質のラグジュアリー感を醸し出します。

外にはテラスをLDKから連続するように設け、さらなる空間の広がりを演出。友人たちを招いてのパーティのときに大活躍しそうです。

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